経済産業省が発表した、「第4次産業革命をリードする戦略的取組」では、我が国の具体的戦略が示されておりますが、その一つとして、「第4次産業革命の中小企業、地域経済への波及」が取り上げられております。
しかしながらその実態としては、まだまだ大企業中心の活用事例がほとんどで、中堅・中小企業へ、第4次産業革命の波が到達している状況でありません。その理由の一つには、中堅・中小企業が手軽に、かつ安全に利用できるIoTプラットフォームが普及していないことがあげられます。現状大企業における製造現場等の、企業の事業フロントエンドのIoTプラットフォームとして利用されているものの多くは、そのネットワーク接続にVPNや携帯電話通信網を利用したものがほとんどで、中堅・中小企業での利用には、運用コストや維持管理体制等において、非常に高いハードルがあります。
(一般財団法人)製造科学技術センターにおける、産業オートメーションフォーラム(IAF:会長 新誠一 電気通信大学教授)では、この課題を解決する、「Web端末型IoTプラットフォーム ia-cloud」を開発してきました。ia-cloudは、Webサービスのデファクト標準であるREST-JSON技術を利用することで、既存のインターネット接続をそのまま利用することが可能であり、IoTのための専用通信手段を確保する必要がありません。またVPNを使用せずとも、インターネット接続のためのファイアーウォールの内側から安全にクラウドへ接続が可能です。
このたび、ORiN対応のロボット等のia-cloud実装機器を追加したのを機会に、新たにデモ展示とセミナーを開催することとしました。経産省の「日本のものづくりを支える中小企業に向けたIoT普及促進」に関する基調講演もいただきますので、多くの方の参加をお願いします。
参加ご希望の方は、以下の申込書をFAXまたは電子メールにて事務局までお寄せください。
産業オートメーションフォーラム 運営委員会幹事
ia-cloudプロジェクトリーダ 橋向 博昭